不動産の査定をご依頼いただく際、たとえ「ざっくりで良いので査定額が知りたい」というご相談であっても、私は必ず現地調査を行うようにしています。
理由は、机上査定だけでは分からない不動産価値の低下リスクや、将来的なトラブルの要因になりやすいポイントが多いからです。
最近はGoogleマップのストリートビューで周辺環境を確認できますが、市道に面した物件はまだしも、私道に面している不動産の場合は映像が十分でないことが多く、最新状態ではないケースもあります。
実際、数年前の画像のままということもあるため、現在の外壁状態や隣地との境界状況が正確に判断できないことがあります。
不動産営業によって見るポイントは異なりますが、私が査定の現地調査で必ず確認している項目は、
外壁・基礎・越境・ブロック塀・境界杭・周辺環境です。
外壁が未塗装であれば補修費用がかかりますし、チョーキングが進んでいる場合は将来的に雨漏りにつながる可能性もあります。
基礎に大きなひび割れがあれば、建物自体の傾きや構造的な問題が疑われます。
さらに、空き家の査定では、越境やブロック塀の老朽化も重要なポイントです。
とくに八潮市や草加市の古い住宅地では、ブロック塀の高さが基準を超えていたり、敷地境界線が曖昧なケースが少なくありません。
ブロック塀が倒壊の危険性があると、行政から改善指導が入ることもありますし、建替えの際には撤去工事が必要になる場合があります。
越境についても注意が必要です。
古い住宅地では、隣地の植栽が越境していたり、雨樋がわずかに越境しているケースが多く、空き家状態になっていると行政から指導を受ける可能性もあります。
境界杭が見つからない場合は、売却の際に隣地との境界確認が必要になり、売却スケジュールが延びてしまうこともあります。
また、周辺環境も査定額に影響します。
現地を歩いてみると、ストリートビューでは分からない異臭や騒音、管理されていない空き家が見つかることもあります。
近隣にごみ屋敷や空き家がある場合、買主から敬遠されることもあるため、査定額に反映する必要があります。
このように、現地を確認しなければ判断できないポイントは多く存在します。
机上査定だけで金額を提示してしまうと、売却時に追加費用が発生したり、買主とのトラブルが起こったり、最終的な売却価格が下がってしまう可能性があります。
不動産査定において最も大切なのは、実際の状態を確認したうえで査定額を提示することだと考えています。
私自身、専門分野外のことで「ざっくりで良いので費用を知りたい」と思うこともありますが、やはり安心して任せられる専門家は適切な調査をした上で見積りを行います。
私も同じように、常に誠実な姿勢で査定に向き合っていきたいと思います。
査定をご検討されている方へ、まずは参考価格だけ知りたいというお問い合わせでも全く問題ありません。
状況に応じて、机上査定と現地査定のどちらが適切かご説明しながら、できるだけ正確な価格をご提示できるよう努めています。
八潮市・草加市でご所有不動産の売却をご検討されている方は、ぜひお気軽に当社へご相談ください。
査定は無料で行なっておりますので、ご安心ください。
不動産売却は人生の中でも大きな決断です。後悔のない取引となるよう、地域の事情や物件の状態を踏まえたうえで、誠実にご提案させていただきます。



