こんにちは！

三共コスモスの南出です。

すでに空き家を所有している場合はどうしたらよいか。

またはこれから空き家を相続する予定の場合はどうすべきか。

今回はこの点についてご紹介していきます。

　

大まかな方向性としては、『売る』『貸す』『管理する』の３つです。

　

下記の構成で書いています。

　

　

所有している方の事情によって、最良の選択肢は異なると思います。

それぞれの特徴などについて簡潔にご紹介しています。

　

ご興味のある方はぜひ最後までお読み頂けると嬉しいです。

　

空き家を売る

　

『売る』という選択肢は、空き家問題を根本的に解決する方法です。

　

『売り方』には大きく３つの方法があります。

　

　

多いのは①と③です。

　

①の場合、空き家にしていた期間によっては契約不適合責任で修補の費用が発生するリスクがあります。

不安な場合は、売却価格を抑えて契約不適合責任を免責にするのが良いと思います。

もしくは、不動産会社による買取であれば上記の不安は解消できます。

　

③について、古屋がある状態で土地として売却する方法と、先に建物を解体して更地にしてから土地として売却活動をする方法があります。

正解はありませんが、昭和56年以降に建築されている新耐震基準の建物の場合は、戸建として検討している人の需要があることから解体せずに売却活動をする方が良いと思います。

売ることのメリット　

　

『貸す』『管理する』と比較した際のメリットとして、

　

　

上記が挙げられます。

　

不動産を所有すると、災害等で家屋が劣化するリスクを負うことになります。

自宅であれば直ぐに気が付きますが、そうでない場合は対応が遅れてしまうでしょう。

　

空き家を売る事により、金銭的な負担だけでなく、精神的な負担からも解放されます。

売ることのデメリット

　

所有不動産の場所によりますが、『貸す』同様、需要のあまり無いエリアですと売れるまでに時間がかかります。

　

また、相続不動産では権利関係で話しが中々進まず売却が困難なケースもあるかと思います。

売るための準備

　

売るための準備として、家財等の片付けや相続登記が必要になります。

　

遺品でしたら遺品整理業者へ、不用品は不用品回収業者へ、相続登記は司法書士へ、それぞれ専門家に依頼する事をおすすめします。

　

ご自分でプロを探すのが難しい場合は、不動産売却を依頼する不動産仲介業者から紹介してもらうのがよいでしょう。

売る際の依頼先

　

不動産を売る際は、不動産仲介業者に依頼します。

　

空き家があるエリアをメインで取り扱っている不動産会社で、かつ仲介業を主として行っている会社をおすすめします。

　

インターネット検索で『〇〇市　不動産売却』と検索して、広告枠の下に表示されてくる不動産会社のホームページから、感じの良い会社を数社選んで問合せるのが良いでしょう。

　

他には、一括査定サイトを利用するのも手です。

また、相続不動産であれば、相続登記をしてから1カ月ほど待つと、不動産会社の方からアプローチをしてきます。

　

仲介ではなく買取を希望される場合も、個人の方が買取業者をイチから探して回るより、仲介会社経由で複数社に買取査定をしてもらう方が手間もなく高額査定が出やすいです。

空き家バンクについて

　

行政の提供するサービスとして、『空き家バンク』があります。

　

ざっくり言うと、不動産のマッチングサービスですね。

　

八潮市内で登録されている物件がないため詳細は書けませんが、八潮市の場合は不動産仲介業者が必ず間に入って取引をするようです。

　

　

自治体によっては仲介会社必須という事でもないらしく、その場合は仲介手数料が発生しません。

ただし、個人間売買で間に専門家が入らないため、後々のトラブルには注意が必要ですね。

　

空き家を貸す

　

将来的にご自身や身内の方が住むことを考えている場合には、『売る』のではなく『貸す』方が良いです。

　

　

貸すことのメリット

　

『売る』『管理する』と比較した際のメリットとして、

　

　

上記が挙げられます。

　

比較的安定した収入が定期的に入ってくるのは魅力的です。

所有不動産の建物状態が良ければ、『貸す』という選択肢もいいですね。

貸すことのデメリット

　

貸すことのデメリットとして、

　

　

主に上記が挙げられます。

　

借りる人が安心して暮らせるような『ちゃんとした家』にしてからでないと貸すことができません。

空き家の状態が悪いと、外壁・屋根塗装、水回り、内装と大掛かりな修繕が必要になる事も考えられます。

　

・最初にかかる修繕費用が何か月分の家賃で回収できるか

・年間家賃収入から維持費を差し引いた現実的な金額がいくらになるか

上記2点を真剣に検討してから行動に移すことをおすすめします。

貸す際の相談先

　

『いくらで貸せるか』『何にいくら費用がかかるか』などは、空き家があるエリアの不動産会社に相談しましょう。

　

入居した借主とのやり取りや修繕手配等、管理業務を依頼する場合は不動産管理会社に依頼します。

借主探しのみを依頼する場合は、賃貸仲介専門会社への依頼がいいと思います。

　

所有空き家が遠方にある場合は、不動産管理会社にすべて任せるというケースが多いです。

　

どちらにせよ、所有空き家のあるエリアの不動産会社に相談する事になります。

普通借家契約と定期借家契約

　

『普通借家契約』は、一般的には2年間の賃貸借契約となり、借主が希望する限り更新可能な契約です。

　

所有者は余程の事がない限り、自己都合での解約ができません。

　

転勤等で一定期間後に帰ってくるケースでは、契約時に定めた期間のみの賃貸借でその後更新できない『定期借家契約』を結ぶ方がよいでしょう。

　

ただし、定期借家契約は家賃が安くなりがちです。

安くしても借り手がつかない事もあり得ますので、どちらにするかの判断は相談先不動産会社の方と話し合って決めましょう。

　

空き家をそのまま管理する

　

世帯の分離や相続など、空き家となる理由はさまざまです。

　

年々増えていく空き家（特定空家等、管理不全空家等）ですが、放置したくて放置している人はいないと思います。

　

『売る』『貸す』という選択肢を取る事が出来ない方で、周囲に迷惑をかけず、『特定空家等』『管理不全空家等』に認定されないようにするには『管理する』という方法を取る事になります。

　

『管理する』場合は、言い換えると現状維持をするという事ですので、『売る』『貸す』と比較して大きなメリット・デメリットは無いです。

　

ご自身で管理をする事が出来ない場合は、『空き家管理サービス』を利用することになります。

空き家管理の相談先

　

空き家管理サービスを提供している会社・団体は多数あります。

インターネットで『〇〇市　空き家管理サービス』と検索しますと、エリアに強い会社を探す事が可能です。

　

当社も八潮市内の空き家管理に関する相談を承っております。

　

基本的なサービス内容は、月に一度の巡回と室内外の状況確認、簡単な清掃としている会社が多いです。

その他、オプションとして除草、草刈や緊急時の訪問などがあります。

　

サービス内容にもよりますが、大手企業で月額1~1.5万円、地元の不動産会社等は月額5千円前後が多い印象です。

　

敷地・建物の広さや状態によって作業にかかる時間は変わり、また依頼人の希望する内容は物件によって変わることから、画一的なサービスでなく、しっかりと『個別対応』してくれる会社がいいと思います。

　

最後に

　

今回は、『空き家』を所有した際の選択肢についてご紹介しました。

ここではご紹介しませんでしたが、ほかにも『民泊』『駐車場』『トランクルーム』として貸す方法もあります。

　

年々深刻化する空き家問題には『売る』という選択肢が解決策となりますが、その人にとっての解決策とは直結しませんよね。

　

これから先、相続等で空き家を取得する事になる方にとって少しでも参考になる内容でしたら嬉しい限りです。

　

八潮市の地域密着不動産会社として、市内の空き家問題について改善できるよう、空き家管理・賃貸・売却など多角的なご提案とサポートをさせていただきます。

ぜひお気軽にご相談ください！

　

よろしくお願いします！