今年、仲介させていただいた自主管理の旧耐震マンションでの出来事です。
ご紹介した物件は、前所有者様が10年近く利用していなかった空室でした。
取引の際、理事長から「必ず浴室の排水管を交換すること」という条件が提示されました。
このマンションは浴室の排水管を交換するために、下階の浴室から工事を行う必要がある構造とのこと。
そこで、階下の所有者様の連絡先を教えていただき、さっそくご連絡をすることに。
ところが、階下のお部屋は現在賃貸中で、所有者様から管理会社の担当者を紹介していただきました。
事情を説明すると「入居者様に連絡してみます」とのことだったので、お願いして一旦待つことに。
しかし1ヶ月経っても連絡がなく、再度依頼したものの、さらに1ヶ月近く放置されてしまい、結果的に協力を得られませんでした・・・。
最終的には私の方で直接訪問し、何度かお伺いしたところ、ご入居者様とお会いすることができ、先日ようやく工事業者さんと現地調査を実施するところまで進みました。
今回は結果的に、階下の入居者様がとても協力的だったため助かりましたが、もし協力が得られない場合、工事自体ができず、購入後のリフォーム計画に影響する可能性も十分あります。
ここまで時間がかかってしまい、買主様には大変ご心配をおかけしましたが、今回の件を通じて、マンション管理の体制の違いを改めて実感すると同時に、「誠実な対応の大切さ」を強く感じました。
今回の件に限らず、自主管理や旧耐震マンションの購入を検討される方は、
- トラブル発生時の対応窓口
- 誰が意思決定するのか
- 修繕計画の考え方
- 管理組合の機能
などを事前に確認しておくことをおすすめします。
物件価格や立地だけでは判断できない“管理面のリスク”を把握することが、将来的な安心につながります。
八潮市・草加市エリアの分譲マンションについてのご相談はぜひ当社まで、お気軽にご相談ください。



