中古住宅の売買では、原則として家具・家電はすべて撤去した状態で引渡しとなります。
照明器具やカーテン、エアコンなども、本来は売主様が撤去する前提で話が進みます。
ただし、売主様が不要としており、買主様も「そのまま使いたい」と希望される場合には、残置物として現状のまま引き渡されることもあります。
さらに稀ではありますが、売主様・買主様双方の意見が一致し、家具・家電付きで中古住宅を売却するケースも実際に存在します。
不動産ポータルサイト(スーモなど)に掲載されている室内写真を見ると、時折、非常にセンスの良い空間づくりがされた物件を見かけることがあります。
物件に合わせてオーダーされた家具や、部屋全体のバランスを考えて配置された家具・家電は、空室状態よりも強い印象を買主様に与えることがあります。
そのような物件の場合、購入を検討している方が
「このままの状態で購入したい」
「家具・家電も含めて引き渡してほしい」
と感じることも少なくありません。
仲介という立場上、動産物は基本的に全撤去が前提となるため、こちらから積極的に家具・家電付き販売を提案することは多くありません。
しかし、購入検討者から相談を受けた場合には、その希望を売主様へ正確にお伝えすることが重要だと考えています。
実際、先日お取引させていただいた中古物件では、買主様がスーモ等の掲載写真を見て、
「この室内の雰囲気が気に入ったので、家具・家電付きで購入したい」
と希望されました。
結果として、現状のまま引渡しとなり、売主様・買主様双方にとって満足度の高い取引となりました。
中古住宅を売却する際、必ずしも家具を処分してから販売する必要はありません。
特に、室内の雰囲気やインテリアに自信がある場合は、居住中のまま売却相談をすることで、家具・家電付き販売という選択肢が生まれることもあります。
空室にしてから売却活動を始める前に、一度不動産会社へ相談してみることで、より有利な売却につながる可能性もあるでしょう。
家具・家電付きでの売却が有効かどうかは、すべての物件に当てはまるわけではありません。
だからこそ、画一的な売却ではなく、物件ごとに最適な方法を検討することが重要です。
八潮市・草加市で中古物件の売却をご検討中の方は、現状のままで売却できる可能性も含め、ぜひ一度ご相談ください。



