親が住んでいた八潮市の家を相続したものの、自分は遠くに住んでいて、なかなか通えないという方は少なくありません。
仕事や家庭があるなかで、売るために何度も八潮まで来るのは大きな負担です。
結論からお伝えすると、遠くに住んでいても、家を売ることはできます。
媒介契約や売買契約は郵送や電子契約で進められますし、内見や片付けは鍵を預けて不動産会社に任せることもできます。
ただ、本人でなければできない手続きもあり、その段取りを早めに決めておかないと、引き渡しの直前で慌てることになります。
この記事では、遠くに住んでいる方が八潮市の家を売るときに、立ち会いを最小限にする方法を、八潮市で不動産仲介・買取を行う当社の立場から解説します。
遠くに住んでいても、家は売れます
家を売るまでの流れは、近くに住んでいる方でも、遠くに住んでいる方でも同じです。
- 査定を頼んで、売り出す価格を決める
- 不動産会社と媒介契約を結ぶ
- 売り出して、内見に対応する
- 買主と売買契約を結ぶ
- 代金を受け取り、家を引き渡す(決済)
このうち、売主が現地に行かなければならない場面は、実はそれほど多くありません。
段取りを工夫すれば、現地に行くのは0〜1回、多くても2回ほどで済むことがほとんどです。
全体の期間の目安は「八潮市で家を売るときの流れと期間」でまとめています。
郵送やオンラインで進められること
査定
査定は、住所や建物の情報があれば、まず机上査定でおおよその金額を出せます。
そのうえで、不動産会社が現地で家の状態を確かめて、売り出す価格を決めます。
現地の確認は、鍵を預けていただければ、売主の立ち会いがなくても行えます。
室内の写真や気になった点は、メールなどでお送りします。
査定の前に手元にあると話が早い書類は「査定を頼む前に用意しておくと話が早いもの」をご覧ください。
媒介契約
不動産会社に売却を頼むときの媒介契約は、郵送でやり取りできます。
2022年5月からは、売主の承諾があれば、媒介契約書を電子データで交わすこともできるようになりました。
売買契約(持ち回り契約)
買主が見つかったら、売買契約を結びます。
売主と買主が同じ日に同じ場所に集まって契約するのが一般的ですが、売主が遠くに住んでいる場合は「持ち回り契約」という方法がよく使われます。
持ち回り契約は、不動産会社が契約書を売主と買主に順番に回して、それぞれに署名・押印してもらう方法です。
売主には契約書を郵送し、署名・押印して返送していただきます。
売買契約書も、2022年5月からは電子契約が認められています。
電子契約にするかどうかは、買主や不動産会社とも相談して決めます。
なお、契約の前に行う重要事項の説明は、買主に向けて行うものです。
売主が説明の場に立ち会う必要はありません。
手付金の受け取り
契約のときに買主が支払う手付金は、売主の口座に振り込んでもらうか、不動産会社が預かって決済のときに一緒にお渡しする方法があります。
どちらにするかは、契約の前に不動産会社と決めておきます。
不動産会社に任せられること
鍵を預けて、内見を任せる
遠くに住んでいる方にとって一番大変なのが、内見のたびに八潮まで来ることです。
これは、鍵を不動産会社に預けることで解決できます。
当社では、鍵をお預かりして、内見の案内を代わりに行っています。
案内のあとは、お客様の反応や質問を売主にお伝えします。
家の様子を見て、報告する
空き家のままにしておくと、郵便物がたまったり、庭の草が伸びたり、雨漏りに気づくのが遅れたりします。
売り出し中は、内見や現地確認のついでに家の様子を見て、気になる点があれば写真でお知らせします。
片付けや売り出しの準備
家の中の荷物の片付けも、業者を手配して、立ち会いなしで進めることができます。
作業の前後の写真を送ってもらえば、遠くからでも状況がわかります。
ただし、思い出の品や大切な書類が残っていないかは、一度はご家族で確かめておくと安心です。
現地に来られるのが1回だけなら、そのときに持ち帰るものを決めておくと、あとの段取りが楽になります。
境界の確認・測量
土地の境界がはっきりしない場合は、土地家屋調査士に測量を頼むことがあります。
隣の土地の方との立ち会いは、土地家屋調査士が中心になって進めるので、売主が毎回現地に来なくても済むことが多いです。
本人でなければできないこと
ここまで見てきたとおり、多くのことは郵送や不動産会社への依頼で進められます。
一方で、次の点は、売主ご本人の確認が欠かせません。
司法書士による本人確認
家を引き渡すときは、司法書士が売主から買主へ名義を移す登記を申請します。
このとき司法書士は、売主が本人であることと、本当に売る意思があることを確かめます。
遠くに住んでいる場合は、決済の前に司法書士と会う、オンラインで確認するなど、方法を事前に相談します。
どの方法が使えるかは司法書士によって違うので、売り出しの段階で不動産会社に伝えておくと、段取りがスムーズです。
準備しておく書類
決済までに、次の書類を準備します。
| 書類 | 注意すること |
|---|---|
| 登記識別情報(権利証) | なくしても再発行されない。見当たらない場合は早めに相談を |
| 印鑑証明書 | 決済のときに、発行から3か月以内のもの |
| 実印 | 司法書士への委任状などに押す |
| 住民票 | 登記簿の住所と今の住所が違う場合に必要 |
| 本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど |
印鑑証明書は、決済の日から逆算して取るのがポイントです。
早く取りすぎると期限が切れてしまうので、不動産会社から時期の連絡があってから取るのが確実です。
決済の日
決済の日は、買主から代金が支払われ、名義を移す手続きと、鍵の引き渡しを行います。
売主が決済の場に来られない場合でも、代金は売主の口座への振込で受け取れます。
事前に司法書士の本人確認が済んでいれば、決済の日に八潮まで来なくてもよいケースもあります。
相続した家を売るときは、名義を先に変えておく
相続した家は、亡くなった方の名義のままでは売ることができません。
相続人の確定、遺産分割協議書の作成、相続登記を済ませてから売り出すのが基本です。
相続人が何人もいて、それぞれ別の地域に住んでいる場合は、代表の1人の名義にして売る方法がよく使われます。
売るときの契約や手続きを代表の1人で進められるので、全員が八潮に集まる必要がなくなります。
相続の手続きの順番は「相続した実家、売る前にやること」で解説しています。
実家がどの土地・建物なのかを確かめたいときは、市役所で「名寄帳」を取ると一覧でわかります。草加市での取り方は、南出行政書士事務所のコラム「草加市で名寄帳を取る方法」で解説しています。
立ち会いをほぼなくしたいなら、買取という方法もあります
ここまでは、一般の買主に向けて売る「仲介」の場合を見てきました。
仲介は高く売れる可能性がある一方で、内見への対応や、売れるまでの期間の家の管理が続きます。
遠くに住んでいて、できるだけ手間をかけたくない場合は、不動産会社が直接買い取る「買取」も選べます。
| 仲介 | 買取 | |
|---|---|---|
| 内見の対応 | 買主が見つかるまで続く | 不動産会社が1回確認するだけ |
| 売れるまでの期間 | 3〜6か月が目安 | 早ければ1か月ほど |
| 荷物の片付け | 基本は売主が済ませる | そのままで引き取れることが多い |
| 売れる金額 | 市場の価格に近い | 仲介より低くなる |
| 契約・決済の回数 | 各1回 | 各1回(まとめて行うこともある) |
当社では、八潮市とその周辺の空き家や古い家の買取も行っています。
荷物が残ったままでも、建物が古くても、まずはご相談ください。
買取の流れと価格の決まり方は「八潮市で空き家を買い取ってもらうには?」、当社の買取については「八潮市の不動産買取」をご覧ください。
遠くから売るときに、よくある心配ごと
電気・水道・ガスは、いつ止める?
売り出し中は、電気と水道は止めずにおくのが一般的です。
内見のときに照明がつかないと室内が暗く見えますし、水まわりの状態を確かめられないと、買主が不安に思うためです。
使っていない間の電気代を抑えたい場合は、ふだんはブレーカーを落としておき、内見のときだけ上げる方法もあります。
ガスは、売れるまで止めておいてかまいません。
解約や名義の変更は、引き渡しの日に合わせて行います。
手続きは電話やインターネットでできるので、遠くからでも問題ありません。
固定資産税は、どうなる?
固定資産税は、その年の1月1日に所有している人に、1年分がかかります。
年の途中で売った場合は、引き渡しの日から年末までの分を、買主から日割りで受け取って精算するのが一般的です。
精算する金額は、売買契約書に書いておきます。
売ったあとの税金は?
家を売って利益が出た場合は、売った翌年の2月16日から3月15日までに、確定申告が必要です。
申告するのは、今お住まいの地域を担当する税務署で、e-Taxを使えば自宅からでも申告できます。
相続した空き家を売る場合は、条件を満たすと、利益から最大3,000万円を差し引ける特例があります。
この特例は2027年12月31日までに売った場合が対象なので、売る時期を考えるときの目安になります。
使えるかどうかは個別の事情で変わるので、税理士や税務署に確認してください。
遠くの不動産会社に頼んでも大丈夫?
売り出す家の近くの不動産会社に頼むのがおすすめです。
地元の不動産会社は、その地域の相場や買主の探し方をよく知っていて、内見や家の見回りにもすぐに動けるためです。
一方で、やり取りは電話やメール、郵送が中心になります。
連絡が早いか、報告がわかりやすいかも、不動産会社を選ぶときの大事なポイントです。
遠くに住んでいる方が、最初にしておくこと
遠くから家を売るときは、最初の段取りで、あとの負担が大きく変わります。
不動産会社に相談するときに、次のことを伝えておくとスムーズです。
- 現地に来られる回数と、来やすい時期
- 鍵を預けられるか(合鍵が何本あるか)
- 家の中に残っている荷物の量と、片付けをどうしたいか
- 連絡を取りやすい方法(電話、メール、LINEなど)
- 相続した家なら、名義が誰になっているか
当社の実感としても、最初にこうした事情を共有しておくと、査定から引き渡しまで、売主に八潮へ来ていただくのは1回程度で済むことがほとんどです。
まとめ
- 遠くに住んでいても、八潮の家を売ることはできる
- 媒介契約・売買契約は、郵送(持ち回り契約)や電子契約で進められる
- 内見・家の見回り・片付けは、鍵を預けて任せられる
- 司法書士の本人確認と、印鑑証明書などの書類は、本人の準備が欠かせない
- 手間を最小限にしたいなら、買取も選べる
三共コスモスでは、八潮市・草加市・越谷市・三郷市を中心に、遠くにお住まいの方からのご売却のご相談もお受けしています。
まずは、どれくらいの価格で売れそうかを知るところから始めてみてください。
査定のご依頼は「八潮市の不動産売却査定」から、メールやお電話でも承っています。



