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家を買う前に、ハザードマップのどこを見る? 洪水・内水の確かめ方と、火災保険の水災補償【八潮市で家を買う】

2026.11.02

八潮市は、中川や綾瀬川などの川に囲まれ、平らで低い土地の多い市です。

家を買うときには、大雨のときにその場所がどうなるのかを、確かめておくことが欠かせません。

ハザードマップがあることは知っていても、どこをどう見ればいいのかわからない、という方は多いと思います。

色がついていると不安になりますが、色の有無だけで、買う、買わないを決めるものでもありません。

大切なのは、どの水害で、どのくらいの深さまで、どのくらいの時間、水が来る想定なのかを読み取り、物件の種類に合わせて考えることです。

この記事では、ハザードマップの種類、見る順番、戸建てとマンションで変わる見方、契約前に確かめられること、火災保険の水災補償を、八潮市で不動産仲介・買取を行う当社の立場から解説します。

 

水害は「洪水」と「内水」の2つに分けて考える

水害には、大きく分けて2つの種類があります。

ハザードマップも、種類ごとに分かれています。

種類どんなときに起きるか八潮市で見るもの
洪水(外水)川の水があふれたり、堤防が壊れたりしたとき八潮市洪水地震ハザードマップ
内水大雨に排水が追いつかず、町の中に水がたまったとき八潮市内水(浸水)ハザードマップ

洪水は、めったに起きませんが、起きたときの被害が大きい水害です。

内水は、洪水ほど深くはならなくても、くり返し起きることがある水害です。

どちらか片方だけを見て、安心したり不安になったりしないようにしましょう。

八潮市のハザードマップ

八潮市は、ホームページで次のマップを公開しています。

  • 洪水地震ハザードマップ: 川があふれたときの浸水の想定、避難所、地震の想定など
  • 県管理河川の洪水ハザードマップ: 芝川・新芝川、元荒川があふれたときの想定
  • 内水(浸水)ハザードマップ: 2001年から2023年までに道路が冠水した場所の実績を、回数ごとに色分けした地図

内水のマップは、過去の実績をまとめたもので、法律にもとづく想定図ではありません。

印のない場所でも冠水することはあるので、参考として見てください。

 

見る順番は5つ

物件の住所がわかったら、次の順番で確かめると整理しやすくなります。

1. 重ねるハザードマップで、住所から場所を確かめる

2. 想定される浸水の深さを読む

3. 水が引くまでの時間を確かめる

4. 内水の実績を確かめる

5. 避難先と、そこまでの道を確かめる

1. 重ねるハザードマップで場所を確かめる

国土交通省の「重ねるハザードマップ」は、住所を入れるだけで使えます。

洪水や土砂災害などの情報を、地図に重ねて見ることができます。

広告の地図だけでは、物件の位置が正確にわからないことがあります。

候補の物件があるときは、不動産会社に位置を確かめてから調べると確実です。

2. 浸水の深さを読む

ハザードマップの色は、想定される浸水の深さを示しています。

深さの目安は、次のとおりです。

浸水の深さ目安
0.5m一般的な家の1階の床の高さ。大人でも歩いて避難するのが難しくなる
3m2階の床下の高さ
5m2階が水没する高さ

ハザードマップには、1年に起きる確率が0.1%以下という、想定しうる最大規模の雨を前提にしたものがあります。

最悪の場合を示した地図なので、これがそのまま毎年起きるという意味ではありません。

一方で、想定より小さい雨でも、場所によっては被害が出ることがあります。

3. 水が引くまでの時間を確かめる

低い土地では、水が来る深さだけでなく、水が引くまでの時間も大切です。

重ねるハザードマップでは、浸水が続く時間の想定も確かめられる場合があります。

水が長く引かないと、家が無事でも、電気や水道が使えなくなり、外にも出られなくなることがあります。

備蓄をどのくらい用意するかを考える材料にもなります。

4. 内水の実績を確かめる

通勤や通学で毎日通る道が、大雨のたびに冠水する場所かどうかは、暮らしに直結します。

八潮市の内水ハザードマップで、物件の前の道路や、駅までの道を見てみましょう。

5. 避難先と道を確かめる

ハザードマップには、避難所も載っています。

距離だけでなく、途中に低い場所や水路がないかを、地図と現地で見ておくと安心です。

 

物件の種類で、見方は変わる

同じ浸水の想定でも、建物によって受ける影響は変わります。

物件の種類確かめたいこと
2階建ての戸建て2階に避難できるか。1階に寝室や大事な設備を置かない間取りにできるか
3階建ての戸建て3階まで上がれば安全を確保しやすい。1階が駐車場なら車の移動先を考えておく
マンションの上の階部屋は浸水しにくいが、電気室やポンプが地下や1階にあると、停電や断水が続くことがある
マンションの1階部屋の浸水に加えて、窓やベランダから水が入らないか
土地から建てる場合地面を高くする、基礎を高くするなど、建築の段階で対策できることがある。費用も確かめる

マンションでは、機械式駐車場や共用の設備が、どのくらいの高さにあるかも確かめておきましょう。

管理の見方は「中古マンションは「管理」を見て選ぶ」で解説しています。

土地を探す場合は「八潮市で土地を探して家を建てる流れと注意点」もご覧ください。

 

現地で確かめること

地図だけでは、わからないこともあります。

内見のときは、次の点も見てみましょう。

  • 道路より敷地が低くなっていないか
  • 近くに水路や、水が集まりやすい低い場所がないか
  • 給湯器やエアコンの室外機が、地面に近い場所に置かれていないか
  • 電柱に、想定される浸水の深さを示す看板がないか

八潮市内の電柱には、川があふれたときの浸水の深さを示す看板が付けられています。

ふだんの道で、どのくらいの高さまで水が来る想定なのかを、体感することができます。

内見のときの見方は「中古一戸建ての内見で、どこを見ればいい?」にまとめています。

 

契約の前に確かめられること

不動産の売買では、契約の前に、宅地建物取引士が重要事項説明をします。

2020年8月から、この説明の中で、ハザードマップ上の物件の位置を示すことが義務になりました。

対象は、水防法にもとづいて市町村が作ったハザードマップで、洪水、内水、高潮のそれぞれについて説明します。

ただし、これはあくまで物件の位置を示す説明です。

浸水想定の区域に入っていないからといって、水害の心配がないという意味ではありません。

また、八潮市の内水のマップのように、法律にもとづかない実績図は、説明の対象にならないことがあります。

気になるときは、自分から不動産会社に聞いてみてください。

重要事項説明は、契約の直前に受けることが多いものです。

その時点で初めて知ると、落ち着いて考える時間がありません。

購入申込みの前に、ハザードマップを確かめておくことをおすすめします。

契約までの流れは「気に入った家が見つかったら」で解説しています。

中古の家であれば、売主が書く物件状況報告書(告知書)で、過去に浸水があったかどうかを確かめられることがあります。

 

火災保険の水災補償も、あわせて考える

火災保険の水災補償は、洪水や内水などの水害による損害を補償するものです。

火災保険に入れば、自動で付くとは限りません。

水災補償は、多くの保険で、床上浸水や、地面から45cmを超える浸水、建物の価値の30%以上の損害などが条件です。

床下の浸水だけでは、補償の対象にならないことが多いといえます。

2024年10月からは、多くの保険会社で、水災の保険料が市区町村ごとに5つの区分に分かれました。

同じ市の中でも、高い場所と低い場所があるので、保険料だけでなく、ハザードマップと合わせて考えましょう。

物件水災補償の考え方
浸水の想定がある戸建て補償を付けることを基本に考える
浸水の想定がない戸建て内水の実績も見て、保険料とくらべて決める
マンションの上の階外す選択肢もあるが、共用部は管理組合の保険を確かめる

保険料は、物件の場所と構造で変わります。

購入の諸費用に入るお金なので、早めに見積もりを取っておくと安心です。

諸費用の全体は「中古一戸建てを買うときの諸費用はいくら?」をご覧ください。

 

色がついている場所は、買わないほうがいい?

八潮市は低い土地が多く、浸水の想定がある場所は珍しくありません。

色がついているだけで候補から外すと、選べる物件がかなり限られることがあります。

買わないほうがいいという話ではなく、想定を知ったうえで、備えられるかどうかで考えることが大切です。

  • 想定の深さに対して、上の階に避難できるか
  • 家財や車をどこに移せるか
  • 水が引くまで過ごせる備えができるか
  • 水災補償の保険料を、毎年の予算に入れられるか

これらを確かめて、納得できれば、それがご家族にとって選んでよい物件です。

住む場所の考え方は「八潮駅周辺の住みやすさ」でも紹介しています。

 

よくあるご質問

ハザードマップで色がなければ、水害の心配はありませんか?

心配がないとはいえません。

ハザードマップは一定の想定にもとづく地図で、小さな水路のあふれや、内水が示されていないことがあります。

内水の実績や現地の高低差もあわせて確かめてください。

水害の想定があると、住宅ローンは組めませんか?

想定があることだけを理由に、住宅ローンが組めないということは、一般的にはありません。

ただし、金融機関によって扱いが違うことがあるので、事前審査のときに確かめておくと安心です。

過去に浸水したかどうかは、調べられますか?

中古の家であれば、売主が書く物件状況報告書で確かめられることがあります。

八潮市の内水のマップでは、周りの道路の冠水の実績を見ることができます。

物件の位置がわからないとき、調べてもらえますか?

はい、お問い合わせいただいた物件の位置は、当社でお調べします。

当社では、内見の段階でも、ご希望があれば物件の位置をハザードマップでお示ししています。

 

まとめ

  • 水害は、川があふれる洪水と、町の中に水がたまる内水に分けて考える
  • 重ねるハザードマップで住所を入れ、浸水の深さと続く時間を読む
  • 内水は、八潮市の実績図で道路の冠水を確かめる
  • 戸建てとマンション、1階と上の階で、見るところが変わる
  • 重要事項説明の前に、購入申込みの段階で確かめておく
  • 火災保険の水災補償は、自動で付くとは限らないので、見積もりで確かめる

ハザードマップは、不安になるためではなく、備え方を決めるための地図です。

気になる物件があれば、住所を入れるところから始めてみてください。

 

三共コスモスにご相談ください

三共コスモスは、1990年の設立から八潮市で36年、不動産の売買に携わってきた地元の不動産会社です。

物件のある場所の高低差や道路の様子など、地図だけではわかりにくいことも、物件ごとに丁寧にご説明します。

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