親が施設に入ったり、亡くなったりして、実家が空き家になっている方は多いと思います。
売ることは決めていても、片付けや相続の手続きで、売り出しまでに時間がかかることもあります。
その間に冬を迎えると、水道の凍結や、乾燥した時期の火事、年末の税金の期限など、気をつけたいことが増えます。
空き家は、人が住んでいる家よりも、傷みや事故に気づくのが遅れがちです。
この記事では、冬が来る前に空き家でやっておきたいことと、年末に気をつけたい期限、売り出しの時期の考え方を、八潮市で不動産仲介・買取を行う当社の立場から解説します。
冬の前に確かめたい5つのこと
まずは、全体をまとめておきます。
| 確かめること | やること | 放っておくと |
|---|---|---|
| 水道 | 水抜き、または元栓を閉める | 凍結で管が割れ、水もれする |
| 電気・ガス | ガスは止める、電気は残すかを決める | 火事や、内見のときに困る |
| 火災保険 | 空き家になったことを伝える | いざというときに保険金が出ないことも |
| 郵便・防犯 | 転送の手続き、雨戸を閉める | 空き家だと気づかれ、いたずらにあう |
| 庭木・落ち葉 | 枝を切る、雨どいを掃除する | 近所の迷惑、雨もりの原因になる |
このあと、ひとつずつ見ていきます。
水道は、凍結と水もれに気をつける
冬の空き家で一番多いトラブルは、水道です。
人が住んでいれば、毎日水を使うので、管の中の水が入れかわります。
空き家では水が動かないため、冷え込んだ朝に管の中で凍り、割れてしまうことがあります。
八潮市は、冬でも雪の少ない地域です。
それでも、氷点下になる朝はあり、北側の外の水道や、給湯器のまわりの管は凍りやすい場所です。
管が割れても、誰も住んでいないと気づけません。
水が出っぱなしになり、床下が水びたしになったり、高い水道代の請求が来たりして、はじめてわかることもあります。
水抜きか、元栓を閉める
冬の前に、次のどちらかをしておくと安心です。
- 水道の元栓(メーターの横の止水栓)を閉め、蛇口を開けて管の中の水を抜く
- 水道局に連絡して、水道を止めてもらう(閉栓)
給湯器にも、水抜きの栓があります。
取扱説明書を見るか、給湯器のメーカーに問い合わせて、水を抜いておきましょう。
止めると困ることもある
水道をすっかり止めると、片付けや掃除のとき、買主の方の内見のときに、水が使えません。
トイレが流せないと、内見の印象も悪くなります。
売り出しが近い場合は、閉栓ではなく、元栓を閉めて水抜きをしておき、使うときだけ開ける方法がおすすめです。
閉栓しても、水道局に連絡すれば、また使えるようにしてもらえます。
電気とガスは、どうするか決めておく
ガスは、使う予定がなければ止めておきましょう。
ガス会社に連絡すれば、閉栓してもらえます。
電気は、売り出しまで残しておくことをおすすめします。
内見で部屋を明るく見せられるほか、換気扇を回したり、片付けのときに掃除機を使ったりできるからです。
ただし、古い家では、配線や家電が傷んでいることもあります。
冷蔵庫など、使わない家電のコンセントは抜いておきましょう。
長い間使わないなら、ブレーカーを落としておき、行ったときだけ上げる方法もあります。
火災保険は、空き家になったことを伝える
親が住んでいたころの火災保険を、そのまま続けている方も多いと思います。
ただ、火災保険は、住んでいる家と空き家とで、扱いが変わることがあります。
保険の契約によっては、空き家になったことを、保険会社に知らせる必要があります。
知らせないままでいると、火事や水もれのときに、保険金が出ないこともあります。
空き家になったら、一度、保険証券を見て、保険会社か代理店に問い合わせてみてください。
親の名義のままの保険は、相続人の名義に変える手続きも必要です。
冬は空気が乾燥し、火事の起きやすい季節です。
空き家は、放火やたばこのポイ捨てなど、外からの火にも気をつけたいところです。
家のまわりに、燃えやすい段ボールや古い家具を置いたままにしないようにしましょう。
郵便と防犯
郵便受けにチラシや郵便物がたまると、外から空き家だとわかってしまいます。
郵便局で転送の手続きをしておくと、実家に届く郵便物を、今の住まいで受け取れます。
雨戸やシャッターは、閉めておくと安心です。
ただし、ずっと閉めきっていると湿気がこもるので、行ったときに窓を開けて、風を通しましょう。
年末年始は、近所の人も留守にしがちで、空き家が狙われやすい時期です。
貴重品や、売れそうな家財は、早めに運び出しておきましょう。
家財の片付けの進め方は「実家の片付け、売る前にどこまでやる?」にまとめています。
庭木と雨どいも、冬の前に
秋の落ち葉が雨どいにつまると、雨水があふれて、外壁や軒の傷みにつながります。
冬の前に、一度雨どいを掃除しておくと安心です。
庭木の枝が、お隣や道路にはみ出していると、ご近所の迷惑になります。
冬は木の葉が落ちて、枝を切りやすい季節でもあります。
雨もりや傾きが心配な家は、「雨漏り・傾きのある家の売却」もご覧ください。
年末に気をつけたい期限
冬は、年末の税金の期限が重なる時期でもあります。
空き家を売ることを考えているなら、次の2つは早めに確かめておきましょう。
| 期限 | 内容 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 1月1日 | その年の固定資産税が決まる日 | 年内に解体すると、翌年の土地の税金が上がることがある |
| 12月31日 | 相続した空き家の3,000万円特例の期限 | 相続から3年目の年末までに売る必要がある |
1月1日の状態で、固定資産税が決まる
固定資産税は、毎年1月1日に建っている家や土地をもとに決まります。
家が建っている土地は、住宅用地の特例で、土地の税金が軽くなっています。
年内に家を解体して、1月1日に更地になっていると、この特例が使えなくなり、翌年度の土地の税金が上がることがあります。
解体してから売るか迷っている方は「古家付き土地は、解体せずに売れる?」をご覧ください。
また、空き家の手入れをせずにいると、市から管理不全空家などとして指導を受けることがあります。
改善の勧告を受けると、家が建っていても、住宅用地の特例が使えなくなります。
相続した空き家の3,000万円特例
親が一人で住んでいた家を相続して売る場合、条件を満たせば、売った利益から最大3,000万円を差し引ける特例があります。
この特例は、相続した日から3年を経過する日が属する年の12月31日までに売る必要があります。
たとえば、2023年に親が亡くなった場合は、2026年の12月31日が期限です。
年末が期限の方は、契約だけでなく、引き渡しまで済ませる日程を考えておく必要があります。
特例の条件は「相続空き家の3,000万円控除」のページで解説しています。
相続登記や固定資産税を含めた空き家の期限は、当社代表が運営する南出行政書士事務所のコラム「相続した空き家の3つの期限」にまとめています。
冬に売り出すか、春を待つか
空き家を売る時期を、どう考えればいいでしょうか。
当社の実感では、1月から3月は、春の入学や転勤に合わせて家を探す方が増え、問い合わせが多くなる時期です。
この時期に売り出せるよう、冬のうちに準備を進めておくのがおすすめです。
| いまの状況 | おすすめの動き方 |
|---|---|
| 片付けが終わっている | 年内に査定を受け、年明けすぐに売り出す |
| 片付けがまだ | 冬のうちに片付けと査定、春に売り出す |
| 3,000万円特例の期限が年末 | 年内に引き渡せるかを早めに相談する |
| 冬の管理が負担、早く手放したい | 買取で、季節に関係なく売る |
買取なら、季節を待たなくていい
買取は、当社が直接買い取るので、買主の方を探す時間がかかりません。
片付けが済んでいなくても、家財が残ったままでも、そのまま買い取ることができます。
冬の間の水道や火の心配、遠くから通う手間を考えて、早めに買取を選ぶ方もいます。
仲介で売り出しながら、期限までに売れなければ買取に切り替える方法もあります。
切り替えの目安は「なかなか売れない家、いつ買取に切り替える?」で解説しています。
家財が残っている場合の買取は「残置物がある家の買取」をご覧ください。
遠くに住んでいて、通えないとき
実家から離れて住んでいると、冬の前の準備のために通うのも大変です。
遠くから売る方法は「遠くに住んでいて、八潮の実家に通えないときの売り方」にまとめています。
売るまでの間の見回りや、郵便物の確認、換気などは、当社代表が運営する南出行政書士事務所の「空き家管理サポート」でもご相談いただけます。
よくあるご質問
水道を止めると、基本料金はかかりませんか?
水道局に連絡して閉栓すれば、基本料金はかからなくなります。
元栓を閉めただけでは契約は続くので、基本料金はかかります。
売り出しが近いなら、使うときに困らないよう、元栓を閉めて水抜きをしておく方法がおすすめです。
火災保険は、売れるまで続けたほうがいいですか?
引き渡しの日までは、続けておきましょう。
売買契約のあと、引き渡しまでの間に火事などがあった場合の扱いは、契約書で決めておきます。
保険は、引き渡しが済んでから解約すれば、残りの期間の保険料が戻ることがあります。
冬の間に査定を頼んでも大丈夫ですか?
はい、季節に関係なくお受けしています。
年明けに売り出すなら、年内に査定を受けておくと、準備がスムーズです。
片付けが終わっていなくても、査定してもらえますか?
はい、家財が残ったままでも査定できます。
片付けをしてから売るか、そのまま買取にするかも、あわせてご相談ください。
まとめ
- 空き家は、冬の前に水道の水抜きか、元栓を閉めておく
- 売り出しが近いなら、閉栓より水抜きのほうが使いやすい
- ガスは止め、電気は内見や片付けのために残しておくとよい
- 火災保険は、空き家になったことを保険会社に伝える
- 固定資産税は1月1日の状態で決まるので、年内の解体は慎重に
- 相続した空き家の3,000万円特例は、相続から3年目の年末が期限
- 1〜3月に売り出せるよう、冬のうちに査定と準備を進める
まずは、次に実家へ行くときに、水道の元栓と、火災保険の証券の場所を確かめるところから始めてみてください。
三共コスモスにご相談ください
三共コスモスは、1990年の設立から八潮市で36年、不動産の売買に携わってきた地元の不動産会社です。
空き家の売却も、仲介と買取の両方でお手伝いしています。
- 家財が残ったまま、片付けが済んでいなくても査定できます
- 仲介で売れる価格と、買取の価格を、両方お伝えできます
- 年末の期限がある方は、引き渡しまでの日程も一緒に考えます
- 相続の手続きは、当社代表が運営する南出行政書士事務所と連携してお手伝いできます
- 税額の計算や申告は、税理士にご相談ください
空き家の買取については「八潮市の不動産買取」のページにまとめています。
空き家の買取の流れは「八潮市で空き家を買い取ってもらうには?」もご覧ください。
査定のご依頼は「八潮市の不動産売却査定」から承っています。
お電話でも承ります(048-998-6331 受付9:00〜18:00・水曜定休)。



