今の家に住んだまま売り出したいけれど、生活している家を人に見せるのは気が引ける、というご相談をよくいただきます。
住み替えの場合は、新しい家が決まるまで今の家に住み続ける方が多く、住みながら売るのはごく一般的な売り方です。
ただ、住みながら売る場合は、空き家のときとは違う準備が必要になります。
買主の多くは、実際に家の中を見る「内見」で、買うかどうかを決めるからです。
この記事では、住みながら家を売るときの内見の準備と、当日の立ち会い方、引っ越しと引き渡しの時期の決め方を、八潮市で不動産仲介・買取を行う当社の立場から解説します。
住みながら売ることの良い点と、気をつけたい点
良い点
住みながら売る良い点は、次のようなことです。
- 引っ越しを1回で済ませられる
- 売れるまでのあいだ、仮住まいの家賃がかからない
- 買主が、家具を置いたときの暮らしを想像しやすい
- 住んでいる人から、日当たりや近所の様子を直接聞ける
特に、買主にとって「実際に住んでいる人の話を聞ける」のは大きな安心材料です。
朝の日当たり、冬の寒さ、近くのスーパーや学校のことなど、図面ではわからないことを伝えられます。
気をつけたい点
一方で、次のような点には気をつける必要があります。
- 生活感が出て、部屋が狭く見えやすい
- 内見のたびに、片付けや予定の調整が必要になる
- 買主が、収納や部屋の中を遠慮して見にくい
- 売れたあと、引っ越しの時期を買主と調整する必要がある
どれも、準備と段取りで十分に補えることです。
次から、具体的な準備の方法を紹介します。
売り出す前にやっておきたい準備
1. 物を減らして、床を見せる
内見の印象を大きく左右するのが、部屋の広さの見え方です。
床に物が置かれていると、実際の広さより狭く見えてしまいます。
売り出す前に、使っていない物を処分したり、引っ越し先に持って行く物を先にまとめたりしておきましょう。
すぐに使わない物は、段ボールに詰めて、ひとつの部屋や物置にまとめておく方法もあります。
目安は、床が広く見えて、家具と家具のあいだを人がすれ違えるくらいです。
2. 収納の中も整えておく
買主は、押し入れやクローゼット、キッチンの収納の広さを確かめたいと思っています。
ただ、物がぎっしり詰まっていると、扉を開けてよいか遠慮してしまいます。
収納の中も少し余裕を持たせて、扉を開けて見てもらえる状態にしておくと、収納の広さをきちんと伝えられます。
3. 水回りは特にきれいに
キッチン、浴室、洗面所、トイレの水回りは、買主が特によく見る場所です。
- 浴室や洗面台の水あか、カビ
- キッチンの油汚れ、換気扇
- トイレの黄ばみ、におい
- 排水口のぬめり、におい
古さそのものは変えられませんが、清潔にしておくだけで印象は大きく変わります。
自分で落としにくい汚れは、水回りだけハウスクリーニングを頼むのも一つの方法です。
4. においに気をつける
住んでいる人は、自分の家のにおいに気づきにくいものです。
たばこ、ペット、料理、湿気のにおいは、内見のときに買主が気にしやすい点です。
内見の前には窓を開けて換気をし、玄関やトイレ、排水口のにおいを確かめておきましょう。
強い香りの芳香剤でごまかすより、換気と掃除で元のにおいを減らすほうが、自然な印象になります。
5. 明るく見せる
部屋が暗いと、狭く古い印象になります。
内見のときは、昼間でもすべての部屋の照明をつけ、カーテンを開けておきましょう。
切れている電球は替えておきます。
玄関や廊下など、ふだん暗くしている場所も明るくしておくと、家全体が明るく見えます。
6. 玄関と庭・外まわりを整える
買主が最初に目にするのは、家の外観と玄関です。
最初の印象は、そのあとの家の見方にも影響します。
- 玄関の靴は、しまっておく
- 玄関ドアや門まわりのほこり、くもの巣をとる
- 庭の草をとり、伸びた木を整える
- 駐車場や外まわりに置いた物を片付ける
一戸建ての場合、庭や駐車場の広さも、買主が気にするポイントです。
物が置いてあると、車が何台とめられるかがわかりにくくなります。
7. 小さな不具合は直しておく
建て付けの悪い扉、水が止まりにくい蛇口、はがれた壁紙など、小さな不具合は、直せる範囲で直しておくと印象がよくなります。
ただし、売るために大きなリフォームをする必要はありません。
費用をかけても、そのぶん高く売れるとは限らないからです。
リフォームを考えている場合は、売り出す前に不動産会社に相談してください。
なお、雨漏りやシロアリ、給排水管の故障など、知っている不具合は、隠さず買主に伝えます。
売ったあとのトラブルを防ぐためにも大切なことです。
売り出しの写真は、内見と同じくらい大切
最近は、買主の多くが、まずインターネットで物件を探します。
写真の印象がよくなければ、内見の申し込みにつながりません。
写真を撮る日は、内見の日と同じように、片付け・掃除・照明・カーテンを整えておきましょう。
洗濯物、家族の写真、カレンダー、郵便物など、個人の情報や生活感が強く出る物は、写らないようにしまっておきます。
当社では、売り出しのときの写真撮影も行っています。
撮影の前に、どこを整えておけばよいかもお伝えします。
内見の当日は、どう迎える?
内見の日時は、できるだけ合わせる
買主が内見できるのは、土日や夕方が多くなります。
内見の希望にできるだけ合わせられると、それだけ買主に見てもらえる機会が増えます。
ご都合の悪い日時は、あらかじめ不動産会社に伝えておきましょう。
「土曜の午後と日曜の午前なら大丈夫」のように、内見できる時間帯を決めておくと、調整がしやすくなります。
立ち会いは、できれば少人数で
内見のときに、家族全員がそろっていると、買主は遠慮して、部屋をゆっくり見られなくなります。
立ち会いは1人か2人にして、ほかのご家族は外出していただくと、買主が落ち着いて見られます。
売主の方は、最初にあいさつをしたら、あとは不動産会社の担当者に案内を任せてください。
買主から質問があったときに、答えていただければ十分です。
聞かれやすいことを、答えられるようにしておく
内見のときに、買主からよく聞かれるのは、次のようなことです。
| 聞かれやすいこと | 答え方の例 |
|---|---|
| 日当たり | 朝・昼・夕方で、どの部屋に日が入るか |
| 夏・冬の過ごしやすさ | 暑さ・寒さ、結露が出る場所 |
| 近所の環境 | スーパー・学校・駅までの道のり、夜の静かさ |
| 修理・リフォームの履歴 | いつ、どこを直したか(外壁・屋根・給湯器など) |
| 売る理由 | 住み替え・相続など、差し支えない範囲で |
リフォームの履歴は、工事の時期と内容をメモにしておくと、すぐに答えられます。
見積書や保証書が残っていれば、まとめておきましょう。
買主が内見でどこを見ているかは、買い手向けの記事「中古一戸建ての内見で、どこを見ればいい?」でも紹介しています。
売主の方も一度目を通しておくと、準備のポイントがつかみやすくなります。
貴重品と個人の情報はしまっておく
内見では、知らない方が家の中に入ります。
現金や通帳、印鑑、アクセサリーなどの貴重品は、鍵のかかる場所にしまっておきましょう。
郵便物や、子どもの名前が書かれた物、家族の写真なども、目につかない場所に片付けておくと安心です。
ペットがいる場合
ペットを飼っている場合は、内見のあいだだけ、ケージに入れるか、別の部屋にいてもらいましょう。
動物が苦手な方や、アレルギーのある方もいるためです。
においや毛の掃除も、いつもより念入りにしておきます。
引っ越しと引き渡しの時期の決め方
住みながら売る場合、買主が決まったあとに、引っ越しの時期を考える必要があります。
引き渡しの日は、売買契約で決める
家の引き渡しの日は、売買契約のときに、買主と話し合って決めます。
一般的には、買主が残りの代金を支払う日(決済の日)に、鍵を渡して引き渡します。
そのため、決済の日までに、引っ越しを終えて家を空けておく必要があります。
契約から決済までは、1〜2か月ほどあるのが一般的なので、そのあいだに引っ越しの準備を進めます。
引っ越し先が決まっていない場合
住み替えで、新しい家がまだ決まっていない場合は、次のような方法があります。
- 契約のときに、引き渡しの日を少し先に設定してもらう
- 決済のあと、数日〜1週間ほど引き渡しを待ってもらう約束をする
- いったん賃貸住宅に仮住まいする
引き渡しを待ってもらうには、買主の同意が必要です。
買主の住宅ローンや、買主自身の引っ越しの予定によっては、難しいこともあります。
早めに不動産会社に相談して、無理のないスケジュールを組みましょう。
売るのと買うのはどちらを先にするか、お金の流れはどうなるかは「八潮市で住み替え」でくわしく解説しています。
「いつまでに売れるか」が心配な場合
新しい家の購入を先に決めたいけれど、今の家がいつ売れるかわからない、という方もいらっしゃいます。
そうした場合は、まず仲介で売り出して、決めた期間内に売れなければ、あらかじめ決めた価格で当社が買い取る「買取保証つき仲介」という方法もあります。
住みながら、高く売れる可能性を残しつつ、いつまでに売れるかの見通しを立てられます。
住みながら売るときの流れ
住みながら売る場合の、おおまかな流れは次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 売り出しの1か月ほど前 | 査定・不動産会社選び、物の整理を始める |
| 売り出しの直前 | 掃除・小さな修理、写真撮影 |
| 売り出し中 | 内見の対応(内見の前に換気・照明・片付け) |
| 買主が決まったら | 売買契約、引き渡しの日を決める、引っ越し先を決める |
| 決済の日まで | 引っ越し、家を空ける |
| 決済の日 | 残りの代金を受け取り、鍵を渡す |
査定から引き渡しまでの全体の期間は「八潮市で家を売るときの流れと期間」で、査定の前に用意しておくとよい書類は「査定を頼む前に用意しておくと話が早いもの」で紹介しています。
よくあるご質問
住んでいると、空き家より売れにくいですか?
そうとは限りません。
家具が置かれていることで、買主が暮らしを想像しやすくなる面もあります。
片付けと掃除が行き届いていれば、住みながらでも十分に売れます。
内見のたびに、家にいなければいけませんか?
できれば立ち会っていただくほうが、買主の質問に答えられるのでおすすめです。
ご都合がつかない場合は、鍵をお預かりして、当社の担当者だけでご案内することもできます。
ご近所に知られずに売ることはできますか?
インターネットに載せない、チラシを入れないなど、広告の出し方を工夫することはできます。
ただ、広告を絞ると、買主が見つかるまでに時間がかかることがあります。
ご近所に知られたくない場合は、当社による直接買取という方法もあります。
古い家具や家電は、置いていってもいいですか?
基本的には、引き渡しまでに運び出して、家を空けておきます。
エアコンや照明などを残したい場合は、買主に聞いて、契約のときに決めておきましょう。
勝手に残していくと、トラブルのもとになります。
まとめ
- 住みながら売るのは、住み替えではごく一般的な売り方
- 売り出す前に、物を減らす・水回りをきれいにする・においと明るさに気をつける
- 写真の印象が、内見の申し込みにつながる
- 内見の立ち会いは少人数で、案内は不動産会社に任せる
- 日当たりやリフォームの履歴など、聞かれやすいことを答えられるようにしておく
- 引き渡しの日は売買契約で決める。引っ越し先が決まっていない場合は早めに相談する
住みながらの売却は、少しの準備で、内見の印象が大きく変わります。
無理のない範囲で、できるところから整えてみてください。
三共コスモスにご相談ください
三共コスモスは、1990年の設立から八潮市で36年、不動産の売買に携わってきた地元の不動産会社です。
住みながらの売却も、内見の準備や日程の調整から、引っ越しの時期の相談まで、一緒に進めます。
- 売り出し前に、どこを整えればよいかをお伝えします
- 写真撮影から内見のご案内まで、当社が行います
- 住み替えの場合は、新しい家探しとあわせてご相談いただけます
- いつまでに売れるかが心配な場合は、買取保証つき仲介や直接買取もご提案できます
売り方ごとの手元に残るお金の違いは「手元に残るお金で比べると?」で、地域ごとの相場は「八潮市の売却相場チェック」でご覧いただけます。
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査定のご依頼は「八潮市の不動産売却査定」から承っています。
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